ペットゥとはライ麦をマツの師部を挽いて粉にしたもので代用して作られた飢饉パンである。1917年の秋、フィンランドはきびしい飢饉に見舞われ、世間には以前にまして懐疑的なムードが漂った。国のいたるところで、赤衛隊や自警団が設立されはじめたのである。