フィンランドの伝統的な家庭の調度品としてはいわゆる「穴あき椅子」があり、そこに子供をはめて歩行を教え、母親が家事に集中できるようにするためのものであった。戦争後のベビーブームの中で生まれた歩行リードは、子供を愛しく思う気持ちの表れである。赤ちゃんには歩いたり走ったりできるようになってもらわないといけないが、危険からは守らなければならない。ベビーフェンスも子供を守り、行動を制限するために使われた。出産ブームはフィンランドで1945年夏の終わりにはじまり、1940年代終わりまで続いた。統計記録は1945年8月24日に塗り替えられ、この日には一日でなんと495人もの赤ちゃんが誕生した。